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裁量労働制を導入している企業は社員の裁量をちゃんと管理すべき

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IT系の28歳会社員の方が過労死でなくなったというニュースですが、
自分もIT系の業種なので他人事には思えない。。

www.sankei.com

不動産関連のIT会社(東京都豊島区)で、裁量労働制を適用されて働いていた男性社員=当時(28)=が昨年、くも膜下出血で死亡し、池袋労働基準監督署(東京)が今年4月に過労死として労災認定していたことが16日、分かった。遺族側代理人が明らかにした。労基署は最長で月約184時間の残業を認定した。

 代理人川人博弁護士によると、男性は平成25年5月に入社し、システム開発業務に従事していた。昨年7月にチームリーダーに昇格すると、「専門業務型裁量労働制」が適用された。

 同月下旬には「頭が痛い」と家族に訴えていたが、8月18日に自宅のアパートで死亡しているのを発見された。それ以前から友人に「身体の疲れ方が尋常じゃない」などとツイッターで伝えていたという。

 労基署の認定によると、死亡前2カ月の残業時間は平均87時間だったが、3カ月前は月約184時間だった。昨年7月4~6日にかけては、納期に追われて会社に泊まり込みで連続3日間勤務していた。


裁量労働制って、本来は仕事を効率的にできるようにする為の制度だと思うけど、実際は中々そうは行かない場合が多いと思います。


roudou-pro.com

裁量労働制(さいりょうろうどうせい)とは、労働時間制度の1つで、労働時間を実労働時間ではなく一定の時間とみなす制度のことです。

大きな特徴としては、出退勤時間の制限が無くなり、実労働時間に応じた残業代は発生しません。また、同制度は全ての業種に適用できるものでもなく、適用対象は設計者や技術者など法律が認めた業種に限ります。

仕事がちゃんと回せていれば自由な時間に出社・退社して良いという点では、
「仕事上の無駄な時間が無くなって早く仕事がおわりそう」とか
「より自由な働き方ができそう」っていう風に捉われがちだけど、
実際は仕事が終わらないと帰れないとか、今までよりハードな働き方をせざるを得ない場合が多いです。



決まった時間の中で働いてくれるより、仕事が終わったら帰っていいっていうのは、社員が効率的に仕事をしようとするから、企業としてはいい制度だけど、実際に振られた仕事の量によって「終わる」「終わらない」の時間が変わってきてしまうから、

裁量労働制」を導入する場合、企業側が終わる量の仕事を社員に振るようにできればうまく行くと思うんだけど、

実際、仕事を振る上の人間が実務に関する知識が少なくて、
「どのくらいで終わるかわからないけど振る」ってことが多いんじゃないかな。

仕事を振られた人は期待に答えられるよう努力するけど、頑張りすぎて潰れる可能性が高くなる。。



裁量労働制を導入している企業は本来、社員の仕事の裁量・状況をちゃんと管理する責任があるはずですが、
実際ちゃんとできていない企業も多いかと思います。

今後このような事故が起きて欲しくないなと思いました。