インターネットサービスを利用していると、匿名の相手から誹謗中傷を受ける事が少なからずありますよね。
迷惑行為を受け、やめてほしい場合でも匿名だから相手を特定できないと思う人も多いと思います。
最近見た記事で、「匿名で中傷してくる人を特定する方法」が紹介されていたので、いざという時の為にまとめてておきたいと思います。
匿名で誹謗中傷してくる人を特定する方法
上記の記事で「匿名で中傷してくる人を特定する方法」が紹介されていました。
こちらの記事によると、匿名の相手を特定する場合以下の手順で行います。
- 中傷を受けたインターネットサービス(Twitterなど)に対し、加害者の「IPアドレス」と「タイムスタンプ」の開示を求める
- 開示されたIPアドレスからインターネットのサービスプロバイダ(フレッツなど)を特定し、プロバイダに個人情報の開示を求める(開示してもらえない場合は訴訟を起こすなどの手段を取る)
一応、1・2がうまくいけば匿名相手を特定することは可能ですが、なかなか上手く行かない場合も多そうです。
匿名で誹謗中傷してくる人を特定する場合に問題になること
匿名相手の特定の為に動いた場合、以下のような問題が発生する場合が多いようです。
1. サービス側がIPアドレスを開示してくれない・プロバイダが個人情報の開示してくれない・時間がかかる
基本的にプロバイダは個人情報の開示をしてくれない場合が多いらしい。
ただし、権利の侵害が明らかになった場合は開示してもらえるとのこと。
また、権利の侵害が明らかなのかを検討する為、加害者側に開示して良いか意見照会を行うが、大抵は同意しないらしい。
また、投稿が書き込まれたサービス側も、裁判で権利の侵害が明白という判決が出て初めてIPアドレスの開示を行う場合が多く、特定までは時間がかかる。
(IPアドレスの開示で1ヶ月半程度、プロバイダから個人情報を開示してもらうのに半年程度)
2. IPアドレスを含む通信記録は3ヶ月くらいで削除されてしまう
IPアドレスを含む通信記録を長時間保持し続けることは好ましくないという理由から3ヶ月程度で削除してしまう場合が多いらしいので、早めの対処が必要。
3. 裁判による金銭負担や、時間の消費
裁判になり、弁護士に弁護を依頼する場合、弁護士費用が1回あたり15〜40万程度かかる場合がある。(賠償金により取り戻せる可能性もある)
あと、裁判のための準備や、匿名相手を特定するためのやりとりなどで結構な時間を消費してしまう場合が多いような印象。
匿名で誹謗中傷してくる人を特定する方法 まとめ
今回は、「匿名で中傷してくる人を特定する方法」について紹介しました。
そういえばつい最近、プロの写真家の方が別の人にTwitterアイコンで自分の写真を勝手に使われたとしてTwitter社に相手のIPアドレスの開示を求めるというニュースがありました。
自分の著作物を無断で使用された場合などにもIPアドレスの開示を求めるケースもこれから増えて行きそうですね。
今回、匿名でも特定する方法があるということを知れたのは良かったですが、
特定する上で、被害者側も時間やお金を結構消費する必要があるので、それなりの覚悟を持って特定を進めなきゃいけないんだなーと思いました。
匿名の誹謗中傷相手をもう少し簡単に特定できる方法ができることを願いたいです。
匿名による誹謗中傷は、加害者側は軽い気持ちでやっていることなのだと思いますが、被害者側は不快な気持ちになるし、相手を特定するのも大変なので、できる限りなくなってほしいですね。。