PDCA「Plan(計画)・Do(実行)・Check(確認)・Action(再実行)」って仕事関連でよく聞くワードですが、最近読んだPDCAに関する記事が面白かったです。
現在は、「非連続のイノベーションの時代」とも言われる。これは端的に言えば、製品開発などの面において、過去の成功体験に安住していてはヒット商品は生まれないということである。もっと過激に言うと、「今日の勝者」があっという間に「明日の敗者」になってしまいかねないということでもある。
こうした現状の中では、平均値的なマーケティングデータが通用せず、何が売れるか分からない。売れる製品・サービスの誕生プロセスでは、共感、ストーリー性、ユニークさ、ハードとしての価値のみならず使用することで得られる社会的な意義など、複雑な要素が絡んでいる。こうした分野は事前調査で把握しづらい。
そもそも、これまでにないような新しいビジネスモデルや製品・サービスを創出する仕事に「標準(S)」はないのだから、PDCAサイクルを回しても意味がない。
まずは、やってみて(D)、確認と軌道修正(CとA)をしながら、大きな方向性が見えたところで、初めて計画(P)が立てられるのではないか。何が正解か分からない時代に、あまり理屈をこねて計画を立てても、成功するか否かは分からないのだから。
まずは小さな実行から踏み出して、軌道修正しながら状況によっては撤退の判断を素早く行い、可能性があると思えば、大きな構想を描いてさらに一歩踏み出していくという発想が重要だろう。PDCAサイクルへのこだわり過ぎは、新たなビジネス創出の阻害要因になりかねない。
記事では、著者がアメリカや中国の企業を取材して感じた日本企業と外国の企業の仕事のやり方の違いについて述べられてます。
こちらで述べられている通り、僕自身も日本企業(大きめの企業)って、P(計画)に時間をかけすぎる企業が多いように感じます。
まずやってみるってことが大事なんだとこの記事を見て改めて思いました。
検討・決断するのにそんなに時間必要なのか?
前に取引のあった会社(大きめの会社)の話なのですが、
アプリ開発の話を頂き、見積もりを提出したのですがプロジェクト開始まで2ヶ月かかったことがありました。
当時先方に都度状況を確認していたんですが、
その会社では社内りん議の為の資料の作成や、実際にこのアプリを作ったらどのくらい利益が上がるのか?についてにシミュレーションを上司に提出し、指摘を受けたものを修正したり、社内でりん議を通す為の根回しするのに時間がかかっていたようです。
その会社ではそのやり方や手順を踏む必要があるっていうのはわかるし、そうゆう綿密な計画をした方が失敗が少なくなるっていうのも理解はできるんですが、
その時は、PDCAのPの段階で
「2ヶ月かかるってビジネス的には大丈夫なのか?」
と不安になったことを覚えています。
下請けの立場だったので、受注して、先方の作りたい製品を納品すれば問題はないのですが、「2ヶ月あったら他にもっとできることあったのに」とか思ってしまった。
2ヶ月あったら、アプリを完成させてリリースまでもっていける場合もあるし、仮にコスト面で問題があるのなら、ミニマムの機能だけで出してユーザーの反応を見てみることもできた。
そして、2ヶ月経ったらアプリの市場も結構変わる。
2ヶ月前にうけていたアプリが、全く話題にならなくなることもザラ。
2ヶ月前の企画が2ヶ月後も通用するとは限らないです。
結局、そのプロジェクト開始までに2ヶ月かかったプロジェクトは、思うような結果を出せず、2年くらいでクローズしました。。
前に書いた記事と被る部分もあるかもですが、仕事におけるスピードって、品質と同じくらいかそれ以上に大事なものだったりするんだと思います。
早く決めれば、その分時間が他に使える。
他の人が悩んでいる間に試したり、失敗や小さい成功も経験できる場合がある。
PDCAサイクルはまず動けば回りだすので、「Do(実行)」からやってみることをお勧めします。